隠れているカサンドラ症候群

カサンドラ症候群というのは、夫がアスペルガー症候群であるために苦しむ妻のケースが代表的なので、そればかりを思い浮かべることが多いようですが、カサンドラ症候群の定義は、配偶者などの身近な人が、アスペルガーや、回避性パーソナリティ障害などの対人関係の円滑な構築ができない性格傾向の人であるために、パートナーが大きな心理的負担に苦しむというものです。

アスペルガー症候群ではなくても、たとえば、回避性愛着障害や、自己愛性パーソナリティ障害や、強迫性パーソナリティ障害などでもこれは起こり得るのです。そういった診断がはっきりしていなくても、夫婦や親子や兄弟姉妹などの身近な家族のあいだで、なんらかのコミュニケーションの不都合があれば、カサンドラ症候群になることはありえるのです。

自分の気持ちを身近な人が理解してくれない。共感を示してくれない。自分が困っているのに、助けてくれない。助けを求めても拒否される。共感的、受容的なコミュニケーションが成り立たない。このような境遇になって、適応障害のように不安定になるものは、すべてカサンドラ症候群といえます。そうすると、世の中に、かなりの割合で、カサンドラ症候群は存在するといえます。夫のことで悩む妻、妻のことで悩む夫、親のことで悩む子、子のことで悩む親、あるいは兄弟姉妹のトラブルなど、さまざまなバリエーションがあるということです。この本をぜひお読みください。


カサンドラ症候群

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